皆さんこんにちは!
「とうもろこしを育ててみたいけど難しいのかな…」
「プランターで育てたいけど、できるのかな…」
このような悩みを持つ方に向けて、家庭菜園でとうもろこしをプランターで育てた経験から、失敗談を含めて育て方についてまとめていこうと思います。
初心者にとってできるだけ取り組みやすいよう、わかりやすくまとめました。役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしていってください!
とうもろこし栽培で必要なこと概要
とうもろこし栽培で必要な作業は主に以下のものがあります。
- 種の植え付け~発芽~定植
- 栽培管理
- 収穫
種の植え付け~発芽までは、苗を買うことで飛ばすことも可能です。
このような事を行う上で必要なものは主に以下のようなものがあります。
- 培養土
- 植物苗ポッド(種から育てる場合)
- 支柱
- 肥料
- プランター
- 鉢底石
プランターの大きさを示す「号」とは、1号あたり3cmです。とうもろこしは根を深く張るため、大型でかつ深いプランターが必要です。私は一株に対して10号以上で深さが30cm以上を使用しました。
種植え付け~定植
この項目では種の植え付けから、定植まで書いていきます。
植え付け
種まきは、とうもろこしの品種や地域によって異なりますが大まかな目安は以下の通りです。
気温体(当てはまる地域) | 種まき時期 |
温暖地(四国~九州) | 3月中旬~5月下旬 |
中間地(関東~中国地方) | 4月下旬~6月上旬 |
寒冷地(東北地方~長野) | 5月中旬〜6月下旬 |
早めの時期に蒔く場合は、ポッドやマルチで温度を確保出来るようにしましょう。
とうもろこしの種を植える際は、発芽しやすいよう尖っている部分を上に向けて植えていきます。一か所あたり3粒ほど蒔いていきます。
間引き~定植
発芽したら、10~15cmほどまで育ったのを確認し間引きます。残す苗は、茎が太く濃い緑色をした苗を選びましょう。
間引きする際は残す苗の根を傷つけないよう、間引く苗の根をハサミで切るのがおすすめです。
15~20cmほどまで苗が育ったら定植していきます。極力、根を傷めないよう気をつけて行います。定植出来た後はしっかり水を与えておきましょう。
栽培管理
ここからは栽培管理として主に水やり・土寄せ・人工授粉・追肥・病害虫対策を行っていきます。
水やり
とうもろこしの水やりは、基本的に土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。
開花~実が成熟する時期になったら、1日1回を目安に水をたっぷり与えるようにしましょう。この時に水切れを起こすと成長や実の発育に影響するため気を付けます。
私がプランター栽培した際は7~8月晴天の場合、朝の水やりだけでは足りませんでした。夕方には葉がしなびていたため、夕方にも水やりを行っています。手間を省きたいのであれば、底面給水式のプランターを選ぶのがおすすめです。
土寄せ
とうもろこしは背丈が延びるため、風の影響を受けやすく強風で倒れる場合があります。そのため、根元に土を寄せて倒れにくくしましょう。
タイミングとしては追肥を行う際、一緒に行うとよいかと思います。成長してくると脇芽が出てきますが、これが少し埋もれるぐらいまで土を寄せます。
心配な方、またベランダで栽培している方などは支柱を使うとより安心できます。
人工授粉
とうもろこしの雌花が咲いたら、確実に果実がなるよう人工授粉を行います。
とうもろこしは同じ株の雄花、雌花だと受粉しずらいという特性があります。その為、雌花がでてきたら雄花を他のいくつかの株から切り取って、雌花の近くで揺すり花粉を落としましょう。受粉できなかった雌花には実ができないので、まんべんなく花粉を付けます。
受粉が成功していれば、数日すると雌花が茶色くなってきます。
追肥
時期
とうもろこしの追肥は、数回に分けて細かく行います。
まず1回目は、本葉が5~6本になったら行います。まく場所は株本から少し離れた場所にまいて、土と混ぜておきましょう。
2回目以降は、2週間に1回を目安に化成肥料をまいていきます。
肥料不足の際は地面に近い葉から、黄色くなって枯れてきます。この症状が出たら早めに追肥を行いましょう。
病気・害虫対策
とうもろこしにも病気や害虫がつく場合があります。
病気・害虫ともに発見が遅れると収穫に影響が出ます。そのため時折とうもろこしを観察し、病害虫を早めに発見することが大事。様々な病害虫がありますが、天敵はアワノメイガという蛾の幼虫による食害があります。デナポンといった薬剤を予防的にまいておくのがおすすめです。
私の場合デナポンをまいていたのでアワノメイガは出ませんでしたが、アブラムシが大量発生しました。発見した場合は早めの対策を行ってきましょう。
収穫
ここまで育てることが出来れば収穫はもう少しです。おいしいとうもろこしを収穫していきましょう。
収穫できる実の区別の仕方
とうもろこしは一株に数本実がなりますが、基本的に一番大きな実のみ残し、残りは大きくなる前に取ってしまいます。その部位はヤングコーンとして食べることができますので、両方の収穫時期に関してみていきます。
ヤングコーン
雌花が出てから、実の部分が5~10cmほどになったら食べごろです。雌花の下を触って確認し、大きさを確認しましょう。
ヤングコーン自体がやわらかいため、収穫の際に折れないよう葉と房全体をもって収穫しましょう。
とうもろこし
とうもろこしは受粉してから約20~25日で収穫時期を迎えます。収穫時期の確認は以下の方法がおすすめです。
- 先端を触り実が詰まっているか確認する
- 実に張りはあるか確認する
- 少し葉をめくってみる
まず先端を触り実が詰まっているか確認します。詰まっていないようなら少しずつ根本の方も触って実があるか確認します。
実を触れた場合、張りがあるか確認します。収穫時期であれば実が大きく張りを確認できます。
上記の二つが確認できた場合は葉を少しめくって中を見てみます。先端のほうまで実が大きくなっていれば収穫できます。早いようであれば葉を戻しておきましょう。
画像のとうもろこしは先端部分に実がついていませんが、これは受粉がうまくいかなかったためだと思われます。実の部分は十分育っているため、このトウモロコシは収穫しました。
収穫時期する時間帯は朝方がおすすめです。夜間に吸収した栄養が実に送られ、とても甘く、非常においしく食べられます。
思い込みによる失敗談
ここでは大雑把な性格の私がやらかした失敗談について書いていきます。
「育てる前に調べたけど、○○はこれくらいでいいでしょ!」と思って進んでいった結果の失敗ですので、自分も怪しいと思ったら参考にしてみてください。
受粉はこれでもかと思うぐらい行う!
人工授粉を行う際は、しっかり雌花に花粉が付くように行います。根本の方だけでなく、雌花全体につくように行わないと、歯抜けしたようなとうもろしになってしまいます。
私も十分受粉させたつもりでしたが、先端まできっちり実が詰まったとうもろこしは少ししか収穫できませんでした。皆さんはスーパーで売っているようなとうもろこしを収穫できるよう、授粉はきっちりまんべんなく行いましょう。
追肥はしっかり行う!
プランター栽培でとうもろこしを行う場合、地植えした場合より頻繁に追肥を行う必要があります。
私は地植えとプランターでとうもろこしを育て、同じように追肥を行っていました。しかし、プランターで育てたとうもろこしのほうは肥料切れの症状が出てしまいました。
特に実がついてからの肥料切れは収穫に影響するので、追肥は忘れずに行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、とうもろしをプランターから栽培する方法についてまとめてきました。
まず最初に、プランターで育てる場合に必要な作業、道具などをまとめました。
必要な作業
- 種の植え付け~発芽~定植
- 栽培管理
- 収穫
必要な道具
- 培養土
- 植物苗ポッド(種から育てる場合)
- 支柱
- 肥料
- プランター
- 鉢底石
また、私がやってしまった思い込みによる失敗談についても書いてきました。
- 受粉はこれでもかと思うぐらい行う!
- 追肥はしっかり行う!
これからとうもろこしを栽培しようと思っている方は、ぜひ参考にしていただきおいしいとうもろこしを収穫してください。
以上です!ご覧いただきましてありがとうございました!